そういえば、先日「エリンブロコビッチ」(2000年、米)という映画を久しぶりに観ました。
ジュリアロバーツ主演の映画で、シングルマザーで学歴もないエリンが、PG &E社という大企業を相手取り、1993年に3億3300万ドルの和解金を勝ち取るまでの軌跡を描いた大作です。
子供の頃にWOWOWで放送されていたのを観て、「弁護士という職業もいいな」と思った映画でした(この映画では、弁護士はエリンを支えるボスとして登場します)。
あらずじとしては、PG &E社が6価クロムという有害金属を井戸水に流し汚染したことにより、周囲の近隣住民がガンを発症するなど健康被害が多発し、当初、PG &E社が絡んでるとは夢にも思わなかった周辺住民がエリンの呼びかけによって立ち上がっていくというストーリーです。
水俣病裁判の始まりと共通するところもありますが、このPG &E社に対する裁判はアメリカで初めて巨額の賠償金を支払った公害裁判で、大変勉強になります。
この映画では、エリンがこの事件に熱を入れるがあまり、弁護士から公私混同していると指摘されるシーンがありますが、エリンは次のように言い返します。
「これは私の仕事で、汗を流して大事な子ども達との時間も犠牲にしたのよ。個人的な仕事でないと言うのなら一体なんなのよ。」
普段の仕事で公私混同は避けるべきですが、エリンの言い分もなるほどなと思いました。